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アンケートの回答率(回収率)を上げる方法・下がる要因について解説

ライター:株式会社ネオマーケティング

公開日:2023年09月15日 | 更新日:2023年09月27日

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目次

アンケートを実施する際、回答率(回収率)の平均値はどれくらいかご存知でしょうか。実は、アンケートの信頼性を確保する上で回答率は非常に重要な指標の1つです。

 

今回は、アンケートの回答率が重要視される理由や回答率が下がる主な原因、Webアンケートと郵送アンケートの違いについてまとめました。近年利用が広がっているWebアンケートにおける回答率を上げる方法にも触れていますので、ぜひ参考にしてください。

アンケートの回答率(回収率)とは?

回答率(回収率)とは、アンケートを依頼した人のうち何%が実際に回答したかを表す指標です。無回答や無効な回答を除外し、有効な回答としてカウントできる件数の割合を表す数値と捉えてください。

 

アンケートの平均的な回答率はどのくらいなのでしょうか。回答率の計算方法とともに確認しておきましょう。

 

平均的な回答率(回収率)

アンケートツールを開発・提供している「pointerpro」の調査*によれば、アンケート調査の平均的な回答率(回収率)は33%です。同調査では簡潔な回答方式で実施したアンケートの回答率を算出していることから、アンケートの実施形態によっては回答率が変動する可能性もあります。33%という回答率は、あくまでも1つの目安として捉えてください。

*参考:https://pointerpro.com/blog/average-survey-response-rate/

 

アンケート回答率(回収率)の計算方法

回答率を算出するには、次の計算式を用います。

 

回答率(%)=回答数÷配布数×100

 

たとえば、2,000人を対象に実施したアンケートにおいて、600人が回答してくれた場合を考えてみましょう。600÷2,000×100=30%となることから、回答率は30%だったと判断できます。

 

このように、回答率はシンプルな計算で求められます。有効な回答数と配布数さえ把握していれば、回答率をすぐに算出できます。

アンケートの回答率・回収率が重要視される理由

アンケートを実施するにあたって、回答率・回収率は重要な指標の1つとされています。なぜアンケートの回答率・回収率が重要視されているのでしょうか。主な理由として次の2点が挙げられます。

 

アンケート結果の信頼性に関わる

アンケートの回答率が著しく低い場合、有効な回答よりも無効な回答や無回答のほうがはるかに多いことになります。未回答者の答えしだいでは結果が大きく変わることも十分に考えられるのです。これではアンケート結果の精度や信頼性を左右しかねないため、一定以上の回答率・回収率を維持する必要があります。

 

アンケート結果の精度を左右する要素としては、回答率の他にサンプルサイズや標本誤差・許容誤差などがあります。サンプルサイズとは、母集団から抽出した標本数のことです。標本誤差・許容誤差は、それぞれ標本値と母集団値の差・回答で得られた数値の幅を表します。これらの精度を高めるには、前提として有効な回答を着実に得なくてはなりません。回答率・回収率は、アンケート結果の信頼性の土台となる重要な指標とされているのです。

 

コスト削減につながる

アンケートの実施方法には、大きく分けて全数調査と標本調査の2通りがあります。全数調査ではアンケートの対象者全員に回答を求めるため、膨大な回答数を得られる反面、調査に多大なコストがかかることは避けられません。これに対して、標本調査では対象者の中からサンプルをピックアップしてアンケートを実施します。全数調査とアンケートの配布数・回収件数を抑えられることから、時間・労力・コストを抑えられるのです。

 

ただし、標本調査には回答が偏りやすいというデメリットもあります。限られたサンプルの中で、有効な回答がごくわずかしか得られないようでは、アンケートの信頼性が問われてしまうでしょう。アンケート調査を効率よく実施し、正確なデータを得るためにも回答率・回収率を高める必要があります。

標本調査についてのコラムはこちら:https://column.neo-m.jp/column/marketing-research/-/3449/

アンケートの回答率が下がる主な原因

アンケートは実施方法や質問の内容など、さまざまな要因によって回答率が大きく変動するケースも少なくありません。アンケートの回答率が下がる主な原因は次の3点です。

 

回答する必要性やメリットを感じられない

回答者はアンケートに答えるために時間と労力を費やす必要があります。アンケートの内容が自分とは関わりがないと感じたり、自分にとってメリットとなる要素がないように思えたりする場合、積極的に協力したいと思わないのが自然な心境でしょう。

 

アンケートに答えることでプロダクト・サービスの改善が期待されることや、謝礼・ポイント付与といったインセンティブが支給されることなど、回答する必要性やメリットが感じられるかどうかは重要なポイントといえます。必要性もメリットも感じられないとすれば、回答率が下がるのは避けられません。

 

回答方法が分かりにくい・手間がかかる

回答者に負担のかかるアンケートも、回答率が低くなりやすい傾向があります。自由回答形式の質問が多い、郵送による返送を求めている、回答方法が分かりにくいなど、回答者の負担になりやすい回答形式はできるだけ避けなくてはなりません。

 

回答者の大半は、できるだけアンケートの回答に時間や労力をかけたくないと感じています。回答時間が極力短くなるように工夫したり、なるべく簡便な方法で回答を求めたりすることは、回答率を高めるために必要な配慮といえるでしょう。

 

質問の項目数が多すぎる

質問の項目数が多すぎることも、回答率・回収率の低下を招く原因となります。回答に長時間を要することが分かると、最後まで回答するのを断念してしまう人が多くなりやすいからです。

 

質問項目には優先順位をつけ、重要な質問のみに絞っておく必要があります。また、質問文の文字量はできるだけ抑え、読む際に費やす時間を最小限に留めることが大切です。

 

ネットリサーチと郵送アンケートの違い

近年、活用が広がっているアンケートの実施方法としてネットリサーチが挙げられます。郵送アンケートとの実施方法の違い、回答率の違いは次の通りです。

 

実施方法の違い

郵送アンケートを実施する場合、質問票と回答用紙を郵送し、回答用紙を返送してもらう必要があります。質問票・回答用紙を印刷し、発送するには時間とコストがかかるのは避けられません。

 

一方、ネットリサーチでは質問票の配信や回答の収集がオンラインで完結します。アンケートを実施する企業・回答者の双方にとって、労力とコストを抑えられる実施方法といえるでしょう。

 

ネットリサーチを実施する際には、回答率を上げるための工夫が求められます。どうすれば回答率を上げられるのか、次章で詳しく見ていきましょう。

ネットリサーチの回答率(回収率)を上げる方法

ネットリサーチの回答率(回収率)を上げるために必要な工夫について解説します。次に揚げる3つのポイントを実践して、ネットリサーチの弱点を補ってください。

 

配信設定を行う

回答率・回収率を高めるには、当事者として回答してもらえる可能性の高い相手にアンケートを配信することが大切です。性別・年代といった基本属性などを元に、対象者を絞り込んでおく必要があります。

 

不特定多数の対象者にアンケートを配信するのではなく、事前にターゲットの絞り込みを行い、適切な相手にアンケートが届くよう工夫しましょう。配信リストを作成した上で、対象者に対してより確実にアンケートが届くよう配信設定を行うことが重要です。

 

出現率を確認する

対象者の出現率を確認しておくことも大切なポイントの1つです。出現率とは、ターゲットが調査対象者の集団や属性に含まれる比率を指します。たとえば、「週1回以上ジムに通っている人」が対象のアンケートであれば、条件に合致する人から回答を得なければなりません。

 

出現率が低いと、当事者意識を持ってアンケートに回答してくれる人の割合も低くなりがちです。結果として回答率が低下する原因となるため、条件に合致しているか確認した上でアンケートを配信しましょう。

 

回答者の負担をできるだけ軽減する

回答者の負担をできるだけ軽減し、最後まで回答してもらえるよう工夫することも大切です。質問項目を作成する際には、次の点に留意しましょう。

 

・回答所要時間は10分以内に収める

・自由回答形式やマトリクス形式の回答はできるだけ減らす

・質問文はできるだけ短くシンプルに

・選択肢の数を増やしすぎない

・どのデバイスからも回答しやすい形式にする

 

質問項目を作成したら、想定している回答時間・回答方法が現実的かどうか自分で回答してみることをおすすめします。回答者の立場になって実際に回答してみることで、回答する際の負担やストレスの度合いを実感しやすくなるはずです。

ネットリサーチに最後まで回答してもらうには?

ネットリサーチの回答率を下げる要因の1つに「離脱」が挙げられます。最後まで回答することなく途中で断念してしまう回答者を減らすには、次の点に留意することが大切です。

 

設問数と回答の所要時間の目安を記載する

アンケートの冒頭に、全体の設問数と回答の所要時間の目安を記載しておくことをおすすめします。短時間で回答を終えられると分かっていれば、最後まで回答してくれる人の割合も高くなると考えられるからです。

 

とくにネットリサーチの場合、時間帯や場所を問わず手軽に回答できるのがメリットの1つといえます。裏を返せば、回答に時間がかかる可能性が高いと判断した時点で容易に離脱するリスクも孕んでいるのです。回答者の離脱を防ぐために、最小限の手間と時間で作業を終えることを伝えましょう。

 

回答の進捗状況を伝える工夫をする

回答の最中に進捗状況を確認できるよう工夫することも大切なポイントの1つです。残りの設問数や全体から見た場合の進み具合など、アンケートのゴールを明確に示すことで回答者の後押しにつながります。

 

アンケート実施中に回答者のモチベーションが大きく揺れ動くことを踏まえてアンケートを設計する必要があります。「残り〇問」「〇%完了」と随時表示されることによって、最後まで回答を完了させる動機付けになるでしょう。

まとめ

アンケートの回答率・回収率は、アンケート結果の信頼性を担保する上で重要な指標といえます。今回紹介したポイントを押さえて、信頼性の高い結果を得るための工夫をアンケートに反映させましょう。

 

ネオマーケティングでは、さまざまなアンケートの実施方法に対応したメニューを用意しています。ネットリサーチに関しても、対象者の性別や年代、職業、年収など属性を絞り込んだ上で調査を実施可能です。アンケートの回答率・回収率にお悩みの事業者様や、初めてアンケート調査を実施する事業者様は、ぜひネオマーケティングにご相談ください。

 

 

ネオマーケティングは国内約2450万人のアンケート会員を保有するパネルネットワークを構築、ご希望の調査対象者にリサーチを実施することが可能です。
マーケティング課題を解決し、必要なデータを取得するための調査設計から、調査結果の活用まで、伴走してご支援しています。リサーチを起点に、デジタルマーケティング、PR、ブランディング支援も行っています。
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