Webサイトの運営においては、サイト内に関連性のある情報を盛り込んだ記事を掲載することが有効になってきます。
しかし、そうした記事作成を社内の人材だけで行うのは難しい面もあるでしょう。有益な情報を記事に盛り込むには、専門的な知識や情報収集に要する時間が必要であり、社内の人的資源だけでは対応しきれない部分が生じるからです。
そこで活用すべきなのが外注業者です。クラウドソーシングや記事作成代行会社に依頼すれば、質の高い記事を作成してくれます。利用料金は発生しますが、それを補って余りあるメリットを享受できるでしょう。
そこで今回は、記事作成を依頼する際の相場や依頼相手を選択する際のポイントについて解説します。
クラウドソーシングとは「crowd(群衆)」と「sourcing(調達・外注)」という2つの言葉を組み合わせた造語で、不特定多数の人々・個人に記事作成業務を発注することです。よく似た言葉にアウトソーシングがありますが、こちらは取り引きが続いている特定の業者・個人に依頼を継続してお願いすることを意味します。
クラウドソーシングは、相手を特定せず多数の人に対して一斉に募集をかける点が特徴で、応募してくる人材のクオリティはさまざまです。プロのライターもいれば、初めてライティングに挑戦する主婦・学生もいます。そのため、企業側が記事の作成依頼を行う場合、初心者でもできる簡単なライティングを依頼するのが一般的です。
相場としては、記事の内容や要求するクオリティ、応募するライターの実績にもよりますが、未経験者だと文字単価0.1円~1円、実績のあるライターの場合だと文字単価は2~5円ほどになるのが一般的です。
記事作成代行会社ではプロのライターが多く在籍し、記事の執筆を担っています。また、ライターが書いたものを記事作成代行会社の方で校正やブラッシュアップするので、クラウドソーシングでライターに依頼するよりも原稿のクオリティは高いです。登録しているライターも多く、分散して執筆を任せるため、企業側から1度に大量の記事作成を依頼しやすいというメリットもあります。
さらにSEO対策を踏まえた記事の場合、未経験者も集まるクラウドソーシングよりも効果的なコンテンツ作成が可能でしょう。企業としては、サイト内に掲載する記事が検索エンジンの上位表示されれば、訪問者数がそれだけ増加し、コンバージョン(サイト訪問者が行う購買行動や資料請求などのアクションのこと)も得やすくなります。
記事作成代行会社に依頼する場合、記事の内容にもよりますが、おおむね相場としては1~10円。法律や経済・経営、会計、医療・福祉など専門性が高い記事については5~10円ほどかかるのが通例です。
記事作成を依頼する企業側としては、外注相手に対してどのくらいのレベルの記事を書いてもらいたいのかを明確化することが大事です。
特定の分野における専門性の高い知識を要する記事、例えば法律や医療関連の記事などを依頼するのであれば、そのニーズに見合ったライター・人材に対して執筆依頼をする必要があります。一方、日常生活の中で体験したことや感じたこと、便利だと思ったサービスや商品についての感想などを書いてもらいたい場合、依頼相手には専門知識やスキルは必要ありません。それこそ、ライター未経験の人でも問題なく書けるでしょう。
以上のことを踏まえると、専門性の高い記事を依頼した場合は、ライティングの専門集団が集まっている記事作成代行会社に依頼するのが望ましいといえます。一方、コラム形式で誰でも書ける記事を発注したい場合は、クラウドソーシングを利用するのが合理的でしょう。
いずれにせよ企業としては、執筆する上でどのくらいの専門知識・スキルを必要とすることをまずはっきりとさせましょう。求める記事のクオリティに応じて、外注先を決めることが大事です。
企業がWebサイトを運営するうえで、コンテンツ記事は重要な要素です。記事の作成にあたり社内リソースだけで対応できない場合は、外注するという方法もあります。外注先としては、クラウドソーシングと記事作成代行会社という2つの選択肢がありますので、それぞれの相場を考慮し、求めている記事の内容や質によって選ぶといいでしょう。
編集部