パネル調査とは?活用メリットと3つの具体例でわかりやすく解説!

ライター:株式会社ネオマーケティング

公開日:2022年07月13日 | 更新日:2022年11月22日

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ネオマーケティング」ライターチームです。

 

景気に左右されることなく売り上げを右肩上がりに維持したい企業にとって、販売戦略の構築やマーケティング施策は永遠の課題だと言っても過言ではないでしょう。
現状打破してユーザー様に喜ばれる商品・サービスを提供するなら、「パネル調査」のご活用をおすすめいたします。
本コラムでは、「パネル調査」の概要と活用方法について解説します。

パネル調査とは

パネル調査とは、目的に応じた特定の対象者を固定化(パネル化)し、一定期間内に複数回アンケートを実施するアンケート調査のことをいいます。また、質問内容も同一です。

継続的に同一対象者に実施することから、「縦断調査」と呼ぶこともあります。

【パネル調査の特徴】
 対象者は固定化
 同じ質問をする
 一定期間内に複数回実施

パネル調査の期間は目的に応じて異なります。半年程度から数年に渡り実施するのが一般的です。

行政機関では、十年におよぶパネル調査によるデータを蓄積し、対象者の行動変容などの把握・分析などに用いられています。

イメージをつかみやすいよう、まずは行政の一例を挙げてみましょう。

厚生労働省は、平成17年から50~59歳を対象とした【中高年縦断調査】を実施し、中高年の生活に関する継続的なデータを収集しています。

長期間におよぶデータにより、対象者を取り巻く環境の変化が、中高年層の健康や就業面にどのような影響を与えているかを分析できるのです。

民間企業においては、パネル調査で蓄積されたデータから消費者ニーズや動向を的確に把握できるため、販売戦略やマーケティング施策として活かせます。

パネル調査とアドホック調査との違い

アンケート調査と聞いてすぐに思いつくのは、目的に応じた対象者に対して、単発でアンケートを採る方法ではないでしょうか。

単発アンケートは「アドホック調査」とも呼ばれます。ラテン語の「アドホック=限定目的の」が語源です。
文字通り1回限定のアンケートにつき、調査したタイミングにおける結果となります。
また、時間軸で対象者の行動を追いかけられないのが特徴です。

一方のパネル調査は、一定期間に亘り複数回のアンケートを実施するため、時間の経過に伴うデータが得られます。アドホック調査と比較した場合、パネル調査は時間軸による分析が可能となる点が大きな違いです。

もちろん、アドホック調査でも瞬間的な市場ニーズはある程度は把握できますが、一定期間における消費者の動向を的確につかみたい場合は、パネル調査のほうが向いています。

パネル調査を活用するメリット

モノやサービスを提供して利益を追求する民間企業において、パネル調査を活用するメリットはいくつもあります。

 長期に亘る市場動向を客観的に把握・予測できる
 対象者の時系列的なデータを蓄積できる
 誰が・いつ・どこで・なにを・いくらで・いくつ買ったのかなど詳細データが蓄積できる
 ブランドスイッチのタイミング・嗜好・希望購入金額などニーズ変化を蓄積できる
 対象者との信頼関係が築かれることで、より正確な声を収集できる
 都度対象者を集める必要がないため、効率性やコストパフォーマンスがよい

パネル調査で得た回答を元に、市場動向の把握や購入詳細情報をはじめ、どの程度の期間満足度が続いているのかがわかります。

新商品・サービスの提供前後にパネル調査を行えば、期待感・実感・効果など、リアルな声を収集できるでしょう。

アンケート項目を上手に設定すれば、いつ、どの段階で他社商品・サービスに乗り換えたのかなども把握でき、競合他社に対抗できるメリットもあります。

競合他社に対するユーザーの意識調査をする場合は、関心度や満足度、乗り換えるならどのブランドかなど、多様な切り口のアンケート項目を設定してみましょう。

また、回数を重ねることでユーザーとの信頼関係が構築され、遠慮のない率直な意見を収集できる可能性が高まります。

さらに、対象者から継続的に回答を得ることで、ブランド戦略の策定・見直しなど、よりニーズにマッチしたサービスを提供できるのもメリットです。

パネル調査はアドホック調査よりもコストがかかる、同じ調査対象者に回答してもらう必要があるため実施難易度が上がる、というデメリットがありますが、上記に挙げたメリットは企業利益の向上に欠かせません。

パネル調査の活用方法・3つの具体例

パネル調査が企業においてどのように活用すればよいのか、3つの具体的な活用事例を見てみましょう。

すべての事例において、自社商品・サービスを利用中もしくは利用見込みの特定層を対象に実施します。

●活用事例1:スマホの購入動向調査
20~30代の男女を対象に、現在の使用機種・買い替え予定時期・買い替えの理由・こだわりブランドの有無・価格帯などをパネル調査。

スマホの購入に対する平均的なデータを算出し、新モデルの打ち出し時期や魅力向上、リスティング広告に代表されるプル型広告などに活用する。

●活用事例2:化粧品の嗜好調査
自社開発化粧品を購入または購入してほしいターゲットを絞り、満足度・不満点・新商品に期待する条件・現在使用中のブランド名・今後買いたいブランド名・買い替え予定時期・買い替えの理由などをパネル調査。

既存商品の改善・改良、ターゲットの見直し・決定、新商品の価格・デザイン決めなどに活用する。さらにターゲット層がどのブランドを使用しているのかなど、競合他社に関するデータを分析。

●活用事例3:住宅・不動産・住宅設備の動向調査
自社提供の住宅や不動産購入者のほか、リフォーム時期が近い顧客を対象に、満足度やリフォームの意向、価格帯などをパネル調査。
太陽光発電システムやIHクッキングヒーターなど、住宅設備への意識・動向調査も実施する。

顧客の不便や不満を収集することで、よりよいアフターケアや商品・サービスの提供が可能となる。また、リフォームへの導線戦略を練り、効果的なタイミングで告知・アフターケアを実施。

パネル調査実施時の注意点

自社商品・サービスの品質向上や購買意欲を高めるのが大きな調査目的です。パネル調査を実施する際は次のような点に注意しましょう。

 対象者の選出
 アンケート項目の設定
 同じ項目を設定する
 必要数以上の対象者を確保する

パネル調査の本質がわからないままに、漠然とアンケートを採るのは無謀です。
まずは、自社製品・サービスの調査対象者を、性別・年代・既婚・年収・家族構成などを念頭に明確に絞り込みましょう。

アンケート項目の設定においても、長期間に亘るだけに慎重に作り込みたいところです。基本的に、アンケート項目は変えずに同じ質問を設定します。

たとえば、同様の商品の購入年月日はいつ?といった項目を立てた場合、時間が経過するほどに対象者の記憶が曖昧となり、精度に欠けてきます。
正確なデータを取得・収集するためには、「数カ月内」など期間を短めにするのも有効です。

また、対象者を募集する際はギリギリの人数ではなく、余裕をもって確保しましょう。
その理由は、期間が長いことにより対象者が途中離脱するからです。

パネル調査は精度の高いデータを蓄積することを念頭におき、緻密に計画してから実施しましょう。

有効なアンケート項目の設定が難しい場合は、調査会社から提案をもらいましょう。

まとめ

パネル調査とは、同一対象者・同一質問・長期間に亘るアンケート調査のことをいいます。
単発アンケートのアドホック調査とは違い、期間内の平均値をはじめ、より詳細な情報収集・分析が可能です。

蓄積データを有効活用することで、自社商品・サービスの研鑽、ひいては利益向上に直結します。
そのためには対象者を明確にし、アンケート項目を練り上げることが大切です。

ネオマーケティングは国内約2700万人のアンケート会員を保有するパネルネットワークを構築、ご希望の調査対象者にリサーチを実施することが可能です。
マーケティング課題を解決し、必要なデータを取得するための調査設計から、調査結果の活用まで、伴走してご支援しています。リサーチを起点に、デジタルマーケティング、PR、ブランディング支援も行っています。
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