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Instagram広告のターゲティングとは?ターゲット設定の方法と戦略を解説

ライター:株式会社ネオマーケティング

公開日:2022年05月13日 | 更新日:2023年10月16日

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目次

この記事では、Instagram広告のターゲティングについて解説していきます。ターゲティングは、広告配信を事業の成果につなげるために、非常に重要な要素です。広告費の費用対効果にも大きく関わります。

そこで今回は、Instagram広告のターゲティングの仕組みや種類だけでなく、どのようにターゲティングを考えるべきか、上流工程の戦略も含めて解説をお届けしていきます。

Instagram広告のターゲティングとは

 

まずは、Instagram広告のターゲティングとは何か、概要を把握していきましょう。

 

そもそもInstagram広告は、誰にでも同じ広告を配信するシステムではありません。一人一人のユーザーに合わせて、「その人が興味を持ちそうな広告」を優先的に配信する仕組みになっています。この仕組みのことを「最適化」と呼びます。

 

こうした広告配信の最適化は、最終的にはInstagram広告の配信システム(AI・人工知能)が判断して行うため、広告主の希望通りにすべてが配信されるわけではありません。しかし、あらかじめ「こういったユーザーに配信したい」と設定しておくことは可能です。この設定が、Instagram広告のターゲティング設定になります。

 

ターゲティングは広告の反応率を高め、費用対効果を改善できる

ターゲティングは、「ターゲット以外のユーザーには広告が配信されにくくなる」ことも意味します。この点を考えると、広告の配信先が絞られてしまい、成果が上がりにくくなるのでは、という疑問もあるでしょう。

 

しかしターゲティングを設定し、広告の配信先を絞り込むことで、広告の反応率を高め、費用対効果を改善できるメリットがあります。

 

たとえば一般論として、チラシのポスティングによる反応率は0.1~0.3%、新聞折込チラシの反応率は0.3%程度が平均と言われています。一方、Instagram広告の反応率は、平均1.61%と、かなり大きな水準になります。

 

  ターゲティング 反応率
ポスティング 無し 0.1~0.3%
新聞折込チラシ 無し 0.3%
Instagram広告 有り 1.61%


一般的な広告媒体に比べて、Instagram広告の反応率が高い理由は、ターゲティングにあるでしょう。ポスティングや新聞折込チラシは、地域以外の要素では属性を絞り込めず、まったく興味のない人や、広告(チラシ)を邪魔だと感じてしまう人にも配布されてしまいます。

 

しかしInstagram広告は、その広告と相性が良い人、内容に興味を持ちそうな人にターゲットを絞り込んで配信されるため、広告の反応率が高くなります。

 

また反応率の高さは、広告の費用対効果の高さも意味します。反応率が高ければ高いほど、広告を見たユーザーが購入や申し込みをする確率も高くなるためです。

Instagram広告のターゲティングの種類

 

それでは次に、Instagram広告のターゲティングの種類について見ていきましょう。

Instagramには、以下の3種類のターゲティングがあります。

 

・コアオーディエンス

・カスタムオーディエンス

・類似オーディエンス

 

それぞれについて、順番に解説していきます。

 

Instagram広告のコアオーディエンス

「コアオーディエンス」は、興味関心やInstagramの登録情報などによるターゲティング設定です。ここでは、ユーザーの年齢、性別、地域、属性、興味関心のあるトピックスなどにより、広告配信のターゲットを絞り込むことができます。

 

・地域

・年齢

・性別

・属性

・興味関心

・行動

 

【地域】

・この地域に住んでいる人、または最近この地域にいた人

・この地域に住んでいる人

・最近この地域にいた人

・この地域を旅行中の人

 

「地域」のパラメーターは、国・都道府県などのキロメートル単位で、ユーザーの地域を絞り込む設定です。絞り込みの条件は上記の通りとなります。

 

【年齢】

・13~65歳以上まで、1歳単位で設定可能

 

「年齢」のパラメーターは、13歳から65歳以上まで、1歳単位で絞り込みできます。たとえば、「23歳以上」や「32歳以上45歳以下」といった、細かな設定が可能になります

 

【性別】

・すべて

・女性

・男性

 

「性別」のパラメーターは、「すべて」「男性」「女性」の3つから選択できます。

 

【属性】

・学歴

・ファイナンス

・ライフイベント

・子供がいる人

・交際

・仕事

 

「属性」は、より詳細な個人のパーソナリティに関するターゲティング設定です。各項目の内容は、より詳細に設定できます。たとえば「大卒で6歳以下の子供がいる既婚者」といったように、複数の項目を組み合わせて詳細な属性を絞り込むことが可能です。

 

【興味関心】

・スポーツ・アウトドア

・テクノロジー

・ビジネス・業界

・フィットネス・ウェルネス

・レジャー施設

・家族と交際関係

・食品・飲料品

 

「興味関心」は、ユーザーが興味関心を持っているトピックスについて、ターゲティングを行うことができます。各項目の内容は、より詳細に選択できます。たとえば「食品・飲料品」であれば、その中から「チョコレートに興味のある人」といったように、かなり詳細なターゲティングが可能になっています。

 

【行動】

・デジタルアクティビティ

・モバイルデバイスユーザー

・旅行

・海外在住者

・消費者の分類

・記念日

・購入行動

・政治(米国のみ)

・その他

 

「行動」は、ユーザーのオンライン/オフライン上の行動(アクティビティ)に関するターゲティング設定です。たとえばオンライン上のデジタルアクティビティであれば、特定のアカウントのフォロワーやファン、特定のサイトによくアクセスする人などを絞り込むことができます。また、誕生日や結婚記念日などの記念日、よく購入する商品などの購入行動もターゲティングできます。

 

Instagram広告のカスタムオーディエンスと類似オーディエンス

次に、Instagram広告のカスタムオーディエンスと類似オーディエンスについて解説します。

 

既に顧客のリストを持っている場合、その情報をアップロードし、そのユーザーに対して広告を配信することができます。これがカスタムオーディエンスです。

 

たとえば、店頭キャンペーンでInstagramのアカウントを顧客から教えてもらったり、自社のアカウントをフォローしてもらったりすることで、顧客のリストを作成できます。そして、これらの顧客に限定して、「カスタムオーディエンス」設定で広告を配信することが可能です。

 

類似オーディエンスは、カスタムオーディエンスに類似する属性のユーザーに広告を配信するターゲティング設定です。カスタムオーディエンスは、既に好意的な反応を得ているユーザーになることが多いため、それらと類似するユーザーにターゲティングを絞り込むことで、より効果的な広告配信が期待できます。

Instagram広告のターゲティングは、どう設定すれば良い?広告戦略から考える

 

それでは、Instagram広告のターゲティングは、どのように設定すれば良いのでしょうか?この答えは、広告の戦略そのものによって変わります。

 

適切なターゲティング設定のためには、広告戦略が必要不可欠です。

 

操作として「ターゲティングを設定する」ことは、画面の指示に従って行えば誰でも可能です。しかし、適切なターゲティング設定を行うためには、まず広告戦略の段階まで立ち戻って考える必要があります。

 

広告の目的から考える

広告戦略においてもっとも最初に考えるべきことは、広告の目的です。何のために広告を運用するのか、広告によってどのような成果を目指すのか、といった点を明確にしなければ、どんなターゲットを設定すれば良いかも明確になりません。

 

Instagram広告のターゲティング設定で迷う場合、まず「これは一体、何のための広告なのか」と考えてみることが重要になります。

 

たとえば、新商品の認知を拡大する、多くの人に知ってもらうことが目的だとしましょう。この場合、どんな人が自社の新商品に目を向けてくれそうか考えます。すると、「競合の類似製品を使用している人」であったり、「この製品を使って解消できる悩みを抱えている人」など、もう少し具体的に掘り下げていくことができます。

 

このように、目的を明確にするだけでも、ターゲティングの方向性が明瞭になるケースは珍しくありません。

 

製品やサービスの顧客層から考える

もっともシンプルなターゲティングの考え方は、既存の顧客層と同じものを設定することでしょう。既に他の販売チャネルで顧客を獲得している場合、その顧客と同じ属性を持ったターゲットに配信先を絞ることで、広告の成果が期待できます。

 

この際、既存顧客にアンケートに協力してもらい、「カスタムオーディエンス」を作成できると、より効果的です。既存顧客のInstagramアカウントを教えてもらい、それをカスタムオーディエンスとして「類似オーディエンス」をターゲットにすれば、既存顧客と類似するユーザーに広告を配信することができます。

 

これは「誰に向けた広告」なのか?メッセージのベクトルを考える

また別の考え方として、広告クリエイティブ(広告の画像・テキスト等)のメッセージからターゲットを考えていく方法もあります。

 

広告のメッセージの方向性(ベクトル)は、誰に向かっているのか、誰に受け取って欲しい広告なのか、といった点を考えてみましょう。

 

たとえば、「新生活応援」というキャッチコピーのついた広告なら、生活環境が新しくなる人に向いた広告です。「行動」ターゲティングで最近引っ越しをした人に絞り込んだり、「年齢」ターゲティングで、17~18歳、22~23歳など、新社会人や新入生をターゲットに指定することが考えられます。

Instagram広告は、ターゲティング設定とクリエイティブの連携が重要

 

Instagram広告の運用実務を考えると、実際にはターゲティングだけ独立して考えることは不可能です。

 

極端な例ですが、Instagram広告のターゲティングを20代女性に設定したところで、広告の内容が「60歳からはじめる英語学習」なら、まったく誰にも響かず、なんの反響も得られないでしょう。

 

つまり、訴求するブランドやプロダクト、広告クリエイティブの内容、そしてInstagram広告のターゲティング設定は、すべて一貫性を保つことが重要になります。

 

 

たとえば20代女性向けのブランドであれば、広告クリエイティブの内容も20代女性に向けた表現とし、ターゲティング設定も20代女性とすることがベストプラクティスの一つになるでしょう。

 

シンプルな考え方ではありますが、実務上は見落としてしまったり、他の担当者との連携不足・意思疎通の不足で食い違いが生じてしまうことも日常茶飯事です。しかし、広告戦略の全体像を常に意識し、認識を共有しながら取り組めば、ターゲティング設定に迷うことも少なくなるでしょう。

 

ターゲットから逆算して広告の切り口を考える

Instagram広告の運用目的として、「今までと違う新しい顧客層を開拓したい」というミッションを担っているケースも多いでしょう。

 

たとえば、「既存顧客は40~50代が多いが、Instagramユーザーのボリュームゾーンである20代にもリーチしたい」といった目的から、広告運用をはじめるケースです。

 

こうした場合、既存の40~50代向けの広告を、そのままInstagramに出稿して、ターゲティングを20代に設定するだけでは成果は見込めません。ターゲットの属性に合わせて、広告の「切り口」や「見せ方」を変えていくことが望ましくなります。

 

たとえば50代向けの製品であっても、20代のターゲットに向けて「お父さん・お母さんへのプレゼントに」という切り口であれば、興味を惹きつけることが可能かもしれません。

 

また、製品やサービスをよく分析すれば、新規顧客に歓迎される特徴を備えているかもしれません。たとえば「50代向けの低負荷のフィットネス」であれば、「体力に自信がなくても続けられる!」といった切り口で、20代にも訴求できる可能性があります。

 

このように、ターゲットから逆算して広告の切り口を考える戦略もあります。

Instagram広告のターゲティングのPDCA

 

現実には、どれほど広告戦略を練り上げてターゲティング設定を行っても、すぐに最適な効果が上がるとは限りません。ターゲティング設定に関しても、運用しながら分析と改善を繰り返し、PDCAサイクルを転回していくことが大切になります。

 

このPDCAサイクルの観点から、基本的なチェックポイントをいくつかご紹介しましょう。

 

1:広告がターゲットに届いているか=広告のリーチ数

第一のチェックポイントは、「広告がターゲットに届いているか」という点です。ここでチェックしたいのは、広告のリーチ数です。

 

リーチ数とは、広告を見た人の数を表す値です。リーチ数が有意に低い場合、そもそも広告が期待したほどの人数に配信されていないことを意味します。

 

この場合、広告のターゲティング設定、広告クリエイティブの内容、予算金額と入札戦略、配信面など、オペレーション全体を見直して改善を施す必要があるでしょう。

 

2:広告がターゲットの行動を促せているか=広告のエンゲージメント率 

第二のチェックポイントは、「広告がターゲットの行動を促せているか」という点です。広告はターゲットに届いており、十分にリーチされているが、クリックや「いいね」、フォローなど行動を促進できていないケースは十分に考えられます。

 

こうした場合は、広告のエンゲージメント率をチェックします。Instagram広告のエンゲージメント率は、広告を見たユーザーがクリック、「いいね」、フォローなど何らかの行動を起こした割合を示します。

 

エンゲージメント率が有意に低い場合、広告クリエイティブの内容や表現、配信面などを精査して、改善をはかっていきましょう。また、「そもそもターゲット設定が適切か」という観点からも見直しが必要です。その広告や、訴求しているブランド・製品・サービスがターゲットに合っているか、といった観点からも見直しをはかっていきます。

 

3:広告の遷移先がターゲットにとって魅力的か=遷移先での行動

「広告は見られており、ユーザーの反応も得られているが、成果につながらない」というケースもあります。リーチ数、エンゲージメント率ともに良好にも関わらず、実際の売上や申し込み、アプリのインストール等、目的とする行動(コンバージョン)に結びついていないケースです。

 

こうした場合は、ターゲティング設定や広告クリエイティブに問題は無いと捉えると、あとは遷移先ページの改善が対処方法の一つになります。デザインの一貫性、導線設計などのUXをはじめとし、多角的な観点から見直しを行います。

 

ただし現実問題として、広告の遷移先ページやサービスそのものの改修は、予算や工数の問題から困難になるケースも珍しくありません。広告運用で対処する必要も生じるため、改めてターゲット設定や広告クリエイティブの内容など、広告戦略を見直すことも大切になります。

まとめ:必要な人に必要な情報を届けることが、Instagram広告の成功の秘訣

 

Instagram広告のターゲティング設定は、広告の成果を左右する重要な要素のひとつです。

 

Instagram広告は、「必要な人に必要な情報を届ける」ことが成功の秘訣です。価値観が多様化した今、どれほど優れた製品やサービス、ブランドでも、万人に歓迎されることはありません。だからこそ、ファンになってくれそうな人、顧客になってくれそうな人にターゲットを絞り込んで広告を配信することが必要不可欠になっています。

 

そのためには、ただ単純にInstagram広告の配信設定でターゲティングを設定すれば良いわけではありません。広告の目的、製品やサービスの特性、既存顧客の反応など、さまざまな要素を勘案して、ターゲットを適切に選択する必要があります。

 

なぜ、何のために、誰に向けて、何を、といった広告戦略の全体像を常に意識しながら取り組むことが、成功の秘訣です。

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