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【第1回】Instagram運用のメリットや成果を得るためのポイント

ライター:株式会社ネオマーケティング

公開日:2022年03月03日 | 更新日:2023年02月22日

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目次

Instagram運用は、マーケティングの一環として、多くの企業が注目しているフィールドです。
しかし一方で、「なかなか上手くいかない」「本格的に取り組む必要性があるのか実感できない」といった実感をお持ちのケースも多いのではないでしょうか。
そこで今回は
・Instagram運用に取り組んだ場合、どのような成果やメリットが期待できるのか
・具体的な成果を上げるために、重要となるポイン


この2点について、解説していきます。

Instagram運用に成功すると、どんなメリットがあるのか

まず最初に、Instagram運用によって、事業にどのようなメリットが期待できるのか確認していきましょう。

■1:広告費をほとんど掛けずに、顧客にリーチできる
一点目のメリットは、広告費をほとんど掛けずに顧客にリーチできることです。Instagramは、企業のアカウント開設も運用も費用が掛かりません。つまり、初期費用もランニングコストも掛けずに実施できる施策になります。
その上で、ターゲットユーザーに響けば、広告費換算で数百万円・数千万円以上の成果が期待できます。

■2:ファンを増やせる
Instagram運用に成功すれば、自社の製品やサービス、ブランドのファンを増やすことができます。
企業にとって「ファン」とは、従来の「顧客」とは異なる存在です。製品やサービス、ブランドを自分の一部のように愛好し、購入だけでなく、口コミなどの情報発信にも積極的に取り組んでくれます。また、他社の類似製品に乗り換える「ブランドスイッチ」も発生しにくく、長期的・安定的で良好な関係を維持できます。
企業にとってファンとは、エバーグリーンな収益をもたらす存在だと言えるでしょう。
そうしたファンを獲得できることが、Instagram運用の成功によってもたらされる、大きな成果の一つになります。

■3:今までできなかった方法で顧客を獲得できる
Instagram運用に成功することは、今までできなかった方法で顧客を獲得することにもつながります。
従来のマーケティング手法やPR方法では、一人一人の顧客のニーズを把握し、的確に情報を届けることは困難でした。チラシやDM、メディア広告、WEBサイトも含めて、すべては一方的な情報発信であり、一人一人のニーズに向き合うものではありません。
しかし、そうした従来の手法では、これからのマーケティングには限界があると考えたほうが良いでしょう。
その前提には、一人一人のニーズや価値観の多様化があります。
経済産業省「消費者理解に基づく消費経済市場の活性化」研究会 の報告書では、2030年頃の消費者動向を見通して、次のように指摘されています。

『消費者の消費の目的・価値観がこれまでの「所有欲」をベースにしたものからどんどん 多様化してくる。たとえば、幸せの形がそもそも多様化し、シェアして助け合うことが幸せだという価値観が生まれ、コミュニティへの参加自体が消費の目的となる。また、SNS上での消費者同士のコミュニケーション自体を目的に、ネタ消費(SNSなどで 拡散しやすいネタを作るために消費する)などが生まれてくる。』

参考:消費者理解に基づく消費経済市場の活性化」研究会 (消費インテリジェンス研究会)報告書 平成29年3月 経済産業省今後の消費経済市場を見据えた中長期的な変化・課題

・これまでの「所有欲」をベースとした消費目的や価値観から多様化し、一人一人の幸せの形が多様化する。
・コミュニティへの参加自体が消費の目的となる。
・SNS上での消費者同士のコミュニケーション自体を目的にした消費が生まれる。

こうした見通しは、2022年を迎えた今、現実になりつつあると言えるでしょう。価値観が多様化する現代の消費者に対し、的確にリーチするためには、一人一人の価値観をしっかりと汲み取れるプラットフォームが重要になります。そうしたプラットフォームとして、Instagramは非常に有力な場となります。
また加えて、「コミュニティへの参加」「SNS上でのコミュニケーション」といった、新しいニーズや価値観にしっかりと対応できることも、Instagram運用の成功によってもたらされる、大きな価値となります。
顧客の「コミュニティ」にリーチできることも、Instagram運用の特徴的な利点と言えるでしょう。

■4:コミュニティにリーチできる
Instagramは、共通した趣味や嗜好を持つユーザーたちが、「フォロー・フォロワー」関係などを通してコミュニティを形成しています。
そのため、一人のユーザーにリーチできれば、同じ趣味嗜好を持つ複数のユーザーに口コミや「タグ付け投稿」が広がり、コミュニティ単位でファンを獲得できる可能性があります。例えば、「この人がおすすめしているから購入する」といった、ユーザー同士の信頼関係で製品が売れていくケースです。
こうした形で多くのユーザーにリーチできる点からも、InstagramをはじめとするSNSは、従来と異なる特徴を持ったチャネルだと言えるでしょう。

 

SNS広告の基礎については、こちらのショートウェビナ―動画をご覧ください。

HubSpot Video

具体的なメリットは「目標設定」次第

それでは、Instagram運用の、より具体的な利点は何でしょうか?
「売上が〇%上がる」「利益率の〇%向上が見込める」など、事業計画書に具体的に書き込めるメリットが欲しいと考える方も多いかもしれません。
しかし実際には、どのようなメリットを得られるかは、「そもそも何のためにInstagram運用を行うのか」という目的設定次第とも言えます。
企業によるSNS運用には、さまざまな方向性での目的設定があり得ます。
主要な例を挙げると、以下のような目標設定です。

・ブランドの認知を高める
・ファンを増やす
・リードジェネレーション、リード育成
・ECサイト等、自社サイトへの誘導
…等

そして、こうした目標が達成される結果として、集客力の向上や売上アップ、客単価の向上、利益率の向上といった、数字に現れる成果につながっていきます。
Instagram運用がどのように売上に結実していくのか、より詳細な解説は次の記事でお届けしていきます。


■目的を柔軟に変えることも重要
Instagram運用の特徴として、運用しながら目的設定を柔軟に変えられる点もあります。
たとえば、ブランド立ち上げの初期段階であれば認知度の向上を目的とし、認知が広まってきたらファン獲得を目的に切り替える…といったように、事業の段階に応じて目的を変えながら運用することが、成功のポイントにもなります。
こうした目的や目標の設定について、詳しくは次の記事で解説していきます。
⇒【第3回】Instagram運用は目的が大事!目標に合わせたKGI/KPIの設定方法

Instagram運用に向いている商材と向いていない商材

ここで、Instagram運用に向いている商材と、向いていない商材について解説していきましょう。
どのようなマーケティング手法でも、「あらゆる商材やブランドに最適」という魔法の杖はありません。その点は、Instagramを活用したマーケティングでも同様です。
「Instagram運用に大きなメリットがあるとしても、この手法が自社の商材に適していなければ、再現性は期待できないのでは?」
こうした懸念にお応えしていきます。

■セグメントが明確に絞り込めるほうが相性が良い
どちらかといえば、セグメントが明確な商材のほうが、Instagram運用とは相性が良いと言えるでしょう。
「好きな人には好きなもの」や、「必要としている人には、本当に必要なもの」のほうが、相性は良くなります。
たとえば、「アパレルブランド」よりも「女性向けアパレルブランド」のほうが相性が良く、さらに「低身長の女性向けアパレルブランド」のほうが、よりセグメントを絞り込めます。
この背景には、先ほど触れたように、価値観の多様化があります。
多くのユーザーは、より「自分にピッタリのもの」を探しています。しかし、何が「自分にピッタリ」となるかは、人によって異なります。価値観が多様化しているため、人それぞれの「自分にピッタリ」も、より細分化され具体化されています。
これをユーザー目線で考えれば、「自分にピッタリ来るものを探すのが困難になっている」とも言えるでしょう。
しかし、だからこそ、「この商品は私にピッタリだ」と感じるものに出会った時、ユーザーはその商品やブランドのファンになり、同じ価値観をInstagram上で共有しているコミュニティにも積極的に広めていきます。
従って、「誰にでもそれなりに好かれるもの」よりも、「好きな人には好きなもの」のほうが、セグメントが明確であり、Instagram運用には相性が良いと言えます。

■ただし、マス向けの商材が不向きなわけではない
「セグメントが明確なほうが、Instagram運用には相性が良い」と解説しましたが、だからといってマス向けの商材が不向きなわけではありません。
著名な例を挙げれば、大手自動車メーカー各社もInstagramアカウントを運用し、数多くのフォロワーを獲得しています。

・トヨタ自動車(Toyota_jp) … フォロワー数46.5万人
・ホンダ自動車(hondajp) … フォロワー数14.3万人
・日産自動車(nissanjapan)… フォロワー数20.8万人

商材自体がマス向けであっても、「こういった人に、この商品の、この使い方をアピールしたい」など、投稿の目的をより具体的に絞り込むことで、Instagramと相性の良い投稿を計画的に行うことが可能になります。
例えば自動車であれば、大きな分野で捉えればマス向けですが、「子育て中の世帯に対して、新しい軽自動車の、荷物をたくさん積める点をアピールしたい」と考えれば、セグメントをしっかりと絞り込めます。
このように、マス向けの商材でも、投稿単位で目的や戦略を変えて、柔軟に運用することも重要になります。

Instagram運用で成果を得るために必要な事業リソース

Instagra運用は、企業にとって様々なメリットが期待できる施策です。しかし、担当者をアサインして、アカウントを開設して投稿を続けているだけでは、成果はほとんど期待できません。

・「何のためにInstagramを運用するのか」といった目標設定
・目標を達成するための具体的な運用戦略
・価値のある魅力的なコンテンツの継続的な投稿
・データに基づくPDCAサイクル

こうした各種の要素が揃い、計画的に運用を行うことで、はじめて成果が期待できます。
確かにInstagramは、コストをかけずにアカウントを開設し、利用することができます。しかし、Instagram運用をビジネスの成果に結実させるためには、ひとつの事業を立ち上げるのと同様に、しっかりと予算や工数を確保した上で行うことが大切です。
⇒【第2回】Instagram運用に必要な人材・予算・時間は?成功の鍵を握る3つの事業リソース

Instagram運用成功の鍵を握る「コンテンツ」と「データ」

■目的を明確にし、データに基づいてPDCAサイクルを回転させる
大切なことは、まず目的意識を明確にすることです。何を目標に運営するアカウントなのか、どんな狙いを持った投稿なのか、といったことを明確に意識した上で、日々の投稿も行っていくことが重要です。
目的や目標がはっきりしていれば、Instagramの「インサイト」機能などでデータを収集し、目標の達成状況や改善点を把握できるようになります。こうしたデータに基づいて考えていけば、投稿すべきコンテンツも、はっきりと見えてくるようになります。
⇒【第4回】企業Instagramで投稿内容に迷う?原因は”データが見えていない”から

成功のために欠かせない、フォロワー増加のポイントは

Instagram運用といえば、「どうやってフォロワーを増やすのか」も重要な課題になります。
といっても、実際には運用目的次第という側面もあります。あえてクローズドな非公開アカウントとし、一部のお客様に向けた限定サービスや、特別優待サービスの一環としてアカウントを運用する…といった手法もあるためです。
とはいえ多くの場合、認知度の向上やファンの獲得、集客、販売促進など、いずれにしてもフォロワー数を増やさなければ、成果も期待できないケースが大半になるでしょう。

「フォローする価値のあるコンテンツ」を提供することが重要
Instagramに限らず、現代のあらゆるコンテンツは、可処分時間の奪い合いになっています。
Instagramだけを見ても、魅力的なアカウントは無数にあります。さらにSNSの外側に目を向ければ、ドラマや映画、音楽、書籍、漫画、ゲームなど、手元のスマートフォンで消費できるコンテンツも、数えきれないほど揃っています。
従って、あえて極論を言えば、「世の中に存在する全てのコンテンツが競合になる」と考えて良いでしょう。
私たちは、無数の魅力的なコンテンツに囲まれています。しかし一方で、コンテンツの消費に使える時間には、限りがあるのも事実です。だからこそ、「より自分に合った、価値のあるコンテンツのために時間を使いたい」と、多くのユーザーは考えます。
手元のスマートフォンからアクセスできる、無数のコンテンツの中で、「このアカウントをフォローしたい=このアカウントの投稿を閲覧することに、自分の時間を使って良い」と思ってもらえるような、“選ばれる価値”を提供していくことが重要になります。

まとめ:Instagram運用には大きな可能性がある!

それでは最後に改めて、今回の内容を振り返っていきましょう。
Instagramは、大きなポテンシャルを持つプラットフォームです。アカウントの開設・運用ともに費用は掛からず、成功すれば広告費換算で数百万円~数千万円に相当する価値を生み出す可能性を秘めています。
また、人々の価値観が多様化する中で、従来のマーケティング手法では困難だった、「一人一人のニーズに応える」ことや、「同じ価値観を共有するコミュニティにリーチする」ことも、可能になります。
こうした可能性を秘めている一方で、ただアカウントを開設して無計画に運用するだけでは、成果は期待できない難しさもあります。
成功のためには、目的意識を明確にし、戦略を練り、計画を立て、データドリヴンに運用していく必要があります。
そして何よりも、ユーザーにとって「フォローする価値のあるコンテンツ」を提供していくことも重要です。それがなければ、フォロワー数も伸び悩んでしまいます。

また、デジタルマーケティング支援をしているニュートラルワークスさんの記事「【2023年版】Instagram運用のコツ・注意点を徹底解説!」では、Instagram運用までの流れを、初心者の方にも分かりやすく、最新情報を交えて解説しています。こちらも併せてご覧くださいませ。

 

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